藤井七段、全勝で昇級「良い形で終われた」 C級1組

 将棋の高校生棋士、藤井聡太(そうた)七段(17)が3日、大阪市福島区の関西将棋会館で指された第78期名人戦・C級1組順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)の最終10回戦で、真田圭一八段(47)に88手で勝ち、今期成績を10勝0敗とした。藤井七段は2月4日の9回戦で9連勝とし、一つ上のB級2組への昇級を決めていたが、10戦全勝で昇級に花を添えた。

 対局は午前10時に始まり、午後10時25分に終局した。勝った藤井七段は「今期は全勝を目標にしていましたので、良い形で終われたのかなとは思います」と話した。敗れた真田八段は「(藤井七段に)ずいぶん落ち着いて指されたな、という印象ですね」と話した。

 順位戦は、名人戦の予選にあたる。例年、6月から翌年3月にかけて指される長丁場のリーグ戦。持ち時間が6時間と長いのも特徴だ。名人になるには、順位戦でC級2組→C級1組→B級2組→B級1組→A級と、4回昇級を重ねたうえで、最上位のA級で優勝して名人挑戦者になり、さらに名人との七番勝負に勝たなければならない。

 今期C級1組には36人が参加。成績上位2人が昇級する仕組み。(佐藤圭司)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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