藤井七段の最年少挑戦権は十分ある/加藤一二三の目(日刊スポーツ)

史上最年少プロ棋士、藤井聡太七段(17)が1日、大阪市の関西将棋会館で指された第69期王将戦2次予選決勝で、永世名人の資格を持つ谷川浩司九段(57)を57手で破り、初めて挑戦者決定リーグ戦に進出した。

【写真】対局中、舞台に上がった子どもに顔をのぞき込まれる藤井聡太

今月下旬以降に始まるリーグ戦は7人の棋士が参加する総当たり。高校生プロが最年少での初のタイトル獲得へ、前進した。

【加藤一二三・九段の目】

注目の一戦でしたが、藤井さんはほかの棋士には見たことがないほど、悠々とした指し回しを見せてくれました。しかも、谷川さんの玉がずっと動かない「居玉」の状態をとがめ、押し切った感じです。

谷川さんは誤算があったとしか思えません。将棋に「居玉は避けよ」という格言があり、私たちも必ずこれを教えています。この対局は、「居玉がまずい」という実証例でしょう。

これで藤井さんは初の挑戦者決定リーグ入り。王将リーグの常連だった私から見ても、今期のメンバーは、壮観です。そんな中でもかなりやれる可能性があります。実際、久保さんや広瀬さん、糸谷さんからはすでに勝ち星を挙げていますから。プレッシャーなく戦える立場ですし、先行逃げ切りのスタイルを貫ければ、史上最年少での挑戦権獲得も十分、あり得ます。

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Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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