将棋の藤井聡太二冠(18)が12日、将棋日本シリーズJTプロ公式戦の2回戦で豊島将之竜王(30)に108手で敗れた。8月に史上最年少で二冠となって以降、初めての黒星で、豊島竜王との公式戦での対戦成績は0勝5敗となった。藤井二冠は公式戦で2局以上戦った棋士のうち、豊島竜王にだけ一度も勝っていない。
同棋戦は、トップ棋士12人が出場する早指しのトーナメント。後手の豊島竜王が「横歩取り」の戦いに誘導し、激しい戦いになった。終盤、双方に勝機が訪れる競り合いになったが、最後は豊島竜王が押し切った。
藤井二冠は「途中で見落としがあって、まずかった」と話した。豊島竜王は藤井二冠との対戦成績が5戦全勝となったことについて「結果が出ているので相性がいいのかもしれないが、たまたまだと思う」と語った。
藤井二冠は7月に棋聖、8月に王位のタイトルを獲得し、史上最年少の18歳1カ月で二冠になった。(村瀬信也)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル