将棋の藤井聡太棋聖(18)が29日、東京都渋谷区の将棋会館で第79期将棋名人戦・B級2組順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)の3回戦に臨み、鈴木大介九段(46)に103手で勝った。藤井棋聖は開幕3連勝となった。
鈴木九段の作戦は四間(しけん)飛車。居飛車(いびしゃ)穴熊で対抗した藤井棋聖はうまく戦機をつかんで優位に立ち、押し切った。「仕掛けの成否が際どかった。いい星取りでここまで来られている。昇級を目指して頑張りたい」と話した。
鈴木九段は竜王戦と棋聖戦で挑戦者になった実績があり、名人挑戦権を争うA級順位戦にも在籍経験がある。趣味のマージャンで、プロも参加する大会で優勝した経験を持つなど、勝負師タイプの棋士として知られるが、この日は力が発揮できなかった。「藤井さんと当たるのを楽しみにしていたが、内容が悪くて残念。一気に仕掛けられて、踏みとどまれなかった」と話した。
順位戦はA級を始めとして五つのクラスがある。真ん中のB級2組には今期25人が参加し、成績上位3人がB級1組に昇級する。(村瀬信也)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル