将棋の藤井聡太七段(17)が3月24日、王位戦挑戦者決定リーグ白組で稲葉陽八段(31)を129手で下した。これにより藤井七段は2017年度から3年連続で、勝率8割以上が確定。年間表彰「将棋大賞」の制定以降、史上初の快挙を達成した。
藤井七段の記録リストに、新たな項目が追加された。実質的なデビュー年度となった2017年度は.8356、続く2018年度に.8491と、どちらも年度最高勝率に迫る快進撃を続けてきたが、2019年度はさらに上位の棋士との対局も増え、勝率を下げた時期もあった。それでも順位戦C級1組の全勝昇級をはじめ、王位戦・王将戦では挑決リーグ入り。トップクラスでも戦える実力を見せ続けると成績も再び上昇した。本局の勝利で64局、52勝12敗、勝率.8125(未公開対局を含む)まで伸ばし、今年度最終戦(3月31日 菅井竜也八段戦)を待たずに、3年連続での勝率8割以上を確定させた。
記録達成を決めた本局は、藤井七段先手で、角換わり腰掛け銀の出だしから進行。終盤まで稲葉八段に大きくリードを許し、敗色濃厚とまで見られていたが、一瞬のすきを逃さず大逆転勝利を収めた。同リーグでは3連勝となり白組暫定首位に。木村一基王位(46)への挑戦、最年少タイトル獲得に一歩前進した。
過去、年度勝率8割以上を複数回クリアしたのは、藤井七段を含めて3人だけ。中原誠十六世名人(72=2回)、羽生善治九段(49=3回)で、2人は2年連続が1回あった。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース