将棋の高校生棋士、藤井聡太七段(16)が22日、第69期王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)の1次予選で千田翔太七段(25)と対戦し、91手で勝った。3回目の参加で初の2次予選進出を決めた。
対局は東京都渋谷区の将棋会館で行われた。千田七段はタイトル戦の登場経験があり、名人戦につながる順位戦でB級1組に所属する上位棋士だ。
藤井七段はプロになって以来、先手番での作戦は「角換わり」を選ぶことが多かったが、この日は、玉将をがっちり固める「矢倉」を採用。戦いが始まってからは、うまく駒を活用して快勝した。2次予選で3勝すると、挑戦権を争うリーグに進出できる。
藤井七段は「矢倉は経験が多くはないので、明確な判断ができない場面が多かった。リーグ戦に入ればトップ棋士の方と多く対戦できる。そこを目指していきたい」と話した。(村瀬信也)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル