将棋の藤井聡太七段(16)が7月5日、竜王戦決勝トーナメントで久保利明九段(43)を184手で下した。次局は、8大タイトルのうち3つを保持する豊島将之名人(29)と対戦する。
今期、4組ランキング戦に優勝し、3期連続での本戦出場を果たした藤井七段は、2回戦で近藤誠也六段(22)に勝利すると、3回戦の本局でも久保九段の中飛車にしっかりと対応。堅固な久保玉の攻略になんとか成功。瞬間的に追い詰められれたと思われる場面もあった中、行き詰まる熱戦を制した。お互い各5時間の持ち時間を使い切っての激闘に、対局後は「こちらが抑え込めるかという将棋でした。時間切迫があってミスもありました。最後、負けにしてしまったかと思った」と振り返った。次局については「挑戦はまだまだ意識する段階ではないですが、次は豊島名人と戦えるということで、楽しみですしいい将棋が指せればと思います」と抱負を述べた。
最年少でのタイトル獲得を期待される藤井七段は、今月17歳の誕生日を迎える。竜王のタイトルで最年少挑戦記録(17歳10カ月)を更新するには、今期がラストチャンスだ。次局、序列1位の豊島名人と対戦するが、勝利した場合にも渡辺明二冠(35)が待ち受けるなど、広瀬章人竜王(32)への挑戦は茨の道となっている。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース