将棋の史上最年少棋士・藤井聡太七段(17)が1日、大阪市福島区の関西将棋会館で指された第69期大阪王将杯王将戦2次予選決勝で後手の谷川浩司九段(57)を57手で下して、王将戦初の挑戦者決定リーグ戦入りを決めた。
藤井が「憧れ」と尊敬する史上最年少名人(21歳)のレジェンド・谷川九段とは初手合い。感想戦では「今回初めて対局できたことはよかったかなと思います。子供のころに『光速の寄せ』に憧れていた部分があったので、対戦が実現してうれしかったです」と勝利とともに喜びに浸った。
藤井は、ほかの6棋士と渡辺明王将(35)=棋王・棋聖=への挑戦権をかけて総当たりを行う。「全力を尽くして戦いたいと思います。楽しみですし、思いっきりぶつかりたい」と藤井。勝ち抜けば、例年1月の7番勝負第1局時は17歳5か月。屋敷伸之九段(47)が1989年度の棋聖戦に挑んだ17歳10か月を更新し、最年少のタイトル挑戦となる。他のタイトルでは、1次予選を勝ち抜いた棋聖戦の日程次第で、ぎりぎり新記録の可能性が残されている。
一方、敗れた谷川は、加藤一二三九段(79)と並ぶ公式戦通算1324勝でまたも足踏み。歴代単独3位浮上はお預けとなった。「作戦負けになりそうなので、無理気味に動いたが、難しくなり、読みが混乱して大悪手を指してしまった」と振り返り、「藤井さんは非常に落ち着いて指されていたが、それより私の内容が悪すぎた。楽しみにされていたファンには申し訳ない内容になった」と肩を落とした。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース