将棋の高校生棋士、藤井聡太二冠(18)=王位、棋聖=が9日、大阪市福島区の関西将棋会館で指された第79期名人戦・B級2組順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)4回戦で、名人を5期獲得し永世名人の資格を持つ谷川浩司九段(58)に76手で勝ち、今期B級2組で負け無しの4連勝を飾った。敗れた谷川九段は1勝3敗となった。
今期B級2組には25棋士が参加。来年3月までほぼ月1局のペースで各10対局し、上位3棋士が一つ上のB級1組に昇級する。
午前10時に谷川九段の先手で始まり、終局は午後10時38分。勝った藤井二冠は「残りの対局にも全力を尽くしたい」、敗れた谷川九段は「中終盤でミスを連発したのが悔やまれます」などと話した。
2人とも中学時代にプロ入りというスピード出世を果たした「中学生棋士」。谷川九段の持つ21歳2カ月という最年少名人の記録を、藤井二冠は塗り替える可能性もあり、名人戦の予選にあたる順位戦の本局は一層、注目された。藤井二冠のデビュー以来の順位戦の成績は33勝1敗となった。2人の公式戦での対局は2局目で、藤井二冠の2勝0敗となった。(佐藤圭司)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル