藤井聡太八冠が揮毫した書、掛川城に展示へ 書かれた四字熟語の意味

 今年2月に王将を防衛した藤井聡太八冠が静岡県掛川市の掛川城天守閣開門30周年を記念して揮毫(きごう)した書「雲外蒼天」が、30日から掛川城御殿の三の間に展示されることになった。久保田崇市長が15日の定例会見で書を披露して発表した。

 「雲外蒼天」は雲を突き抜けた先に青空が広がっていることを表す。転じて、「努力して苦しみを乗り越えれば、すばらしい未来が待っている」との意味があるという。

 市では3月に王将戦第6局が予定されていたが、2月に防衛が決まったため、代わりに藤井八冠を招いて祝賀会や指導対局会などを開いた。その際、記念の書を依頼したところ、藤井八冠がこの言葉を書いたという。

 掛川城は、徳川家康が攻めた際に井戸から立ちこめた霧に覆われて攻撃できなくなったという伝説から「雲霧城」とも呼ばれている。久保田市長は「藤井王将は読みが深いので、(雲霧城も想定して)文字を選んだのかもしれない。ずっと飾り、皆さんに見てもらいたい」と話した。

 書は30日の記念イベント開催に合わせて展示される。(大海英史)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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