神奈川県警藤沢署員計9人が今月4日に飲酒を伴う会食を行い、このうち4人が新型コロナウイルスに感染していたことが県警幹部への取材でわかった。感染経路は不明だが、署員らは当初、会食したことを明かさず、体調不良を感じたのに勤務を続けた者もいたという。県警幹部は「濃厚接触の情報が正確に分からないと感染拡大防止策がとれない。極めて遺憾」と話している。
県警警務課によると、会食には警部以下の署員計9人が参加。午後6~8時の1次会に7人、一部が入れ替わり同8~10時の2次会に5人が参加した。
2次会に参加した2人の感染が10、11日に判明。署幹部が署員に聞き取りをしたが、会食の事実を明かした者はいなかった。外部から情報提供があり、13日に2度目の聞き取りをして会食が判明。同日、1、2次会に参加した40代男性警部補と、2次会に参加した30代男性巡査部長の感染が新たにわかったという。
県警は新型コロナの感染拡大を受け昨年8月、職員に「多人数での会食の自粛」を呼びかけていた。さらに昨年10月以降は、会食参加を後から申告しても不利益処分をしないとして、県警の調査に正確に答えるよう求めていた。
県警ではこれまでに職員109人の感染が明らかになっていた。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル