岐阜県大垣市の山田昭治さん(83)のもとには「虎」や「寅(とら)」にまつわるグッズが集まってくる。会長を務める山田硝子(がらす)商事の営業所に膨大なコレクションを並べ、「タイガーミュージアム」と呼んでいる。プロ野球は「もちろん、阪神ファン」だ。
1~2センチの極小張り子から2メートル超の木彫りまで、「ミュージアム」内は虎であふれている。絵入りの扇子、店名に「虎」や「寅」が入った料理屋の箸袋まである。コレクションは約2千点にのぼるという。
1938(昭和13)年の寅年生まれ。中学生の頃からか、自分の干支(えと)にちなんだものがあれば、捨てずに取っておいた。高校を卒業し、家業の「町のガラス屋」の商売を広げながら、虎グッズを増やしてきた。
会社の営業所3階にある「ミュージアム」。入り口には絵画が飾られていた。地元出身の画家・大橋翠石の作品という。「清水の舞台から飛び降りるつもりで買いましたが、人にお見せして自慢するようなものは、そんなにありません」と謙遜しつつ、普段は非公開の内部を案内してくれた。
フロア一面に、ガラスのショーケースが40台ほど。旅先で買った張り子や陶器の置物など工芸品が整然と並ぶ。
虎をかたどる錠、虎の名が付く居酒屋のマッチ箱、東南アジアで人気のタイガービールの缶、虎のキャラクターがマスコットになったソウル五輪の記念品も。阪神タイガースのグッズを収めたケースは2台。壁には虎の絵馬や和凧(わだこ)もかけられていた。
「半分ほどはもらいもの。自…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル