新型コロナウイルスの感染拡大は、私たちのくらしや社会を大きく変えました。直面する不安に、どう向き合い、乗り越えていけばいいのか。各界で活躍する人たちに尋ねました。
Colabo代表・仁藤夢乃さんに聞く
にとう・ゆめの 悩みを抱えた10代の少女たちを支援する一般社団法人「Colabo(コラボ)」代表。自身も中高時代に街をさまよう生活を経験した。夜の街で少女に声をかけ、緊急滞在先の紹介などサポートを続ける。著書に「難民高校生」など。日経ビジネス「次代を創る100人」、文芸春秋「日本を代表する女性120人」にも選ばれた。(写真はColabo提供)
東京を拠点に虐待や性暴力被害などに遭った10代の女性を支援する活動を続けています。相談は年間500件程度ですが、全国の学校が休校になった後、相談が急増し、3月の1カ月で約220件、これまでに300件を超えました。
家飛び出しても、街に居場所なく
非常時には女性や子どもへの暴力が増え、虐待リスクが高まります。今まで学校やバイトで家にいる時間を短くしていた子は、長時間、家族と一緒にいるのが耐えられなくなり、すでに家を飛び出していた子は、バイト先やネットカフェを転々とできなくなって、困窮している状況です。
私たちは毎週水曜日の夜、渋谷…
980円で月300本まで2種類の会員記事を読めるシンプルコースのお申し込みはこちら
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル