北海道運輸局は25日、安全対策が必要な72カ所のバス停を公表した。このうち釧路市の「湿原展望台」は以前から、「バスを降りてから道路を渡るのが怖い」という声が利用者から上がっていた。対策の期限は決まっておらず、市民団体は「早く対応してほしい」と訴えている。
横浜市で2018年、バス停で横断歩道上に止まっていたバスの後ろから女子児童が道路を渡ろうとして、対向車にはねられ亡くなる事故があった。国土交通省はこれを受け、昨年12月から全国一斉に「危険なバス停」の抽出調査をしていた。
日本最大の湿原を見渡せる釧路市湿原展望台は、釧路駅前から鶴居村方面に向かうと、カーブを描く道道の急勾配を上がった地点の右側に立つ。バス停は道路を渡った左側にある。
道路は片側1車線ずつで幅12・5メートル。近くに信号や横断歩道はない。制限時速は50キロで、乗用車やダンプカーなどがうなりを上げて行き交う。観光客らバス利用者は停留所に降りると、左右を確認して反対側に小走りで横断することになる。坂道を駆け上がってくる車は見づらい。
北海道運輸局釧路運輸支局とバス事業社で対策を検討してきたが、位置をずらしても危険は変わらないため、地区バス協会や道警釧路方面本部、道や市などでつくる合同検討会で協議して、今回の公表を決めた。合同検討会では今後、安全対策の内容や進み具合を公表するが、対策実施の期限は決まっていない。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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