西東京市の文化施設「保谷こもれびホール」で、月1回開かれている子ども食堂が盛況だ。施設内のカフェを使い、高校生以下は無料、大人は300円で温かい食事を食べられる。整理券を求めて毎回行列ができるほどだったが、春に一度、その幕を閉じる。
1月下旬、普段は静かなカフェが子どもたちでにぎわっていた。この日用意されたのは200食。豚丼、ひじきの煮物、みそ汁、デザートといった献立だ。
友達と計8人で来た小学校6年の男子は「うんまっ」と言いながらあっという間に平らげた。毎月利用している常連だ。「友達を誘いやすく、みんなで楽しくごはんを食べられる」と満面の笑みだった。
子ども連れの母親や父親の姿も目立つ。栗城みなみさん(36)は、娘(7)と息子(4)と初めて利用した。「子どもが来てみたいというので来たけど、とてもおいしい。子どもたちの食事を用意するのも大変なので、また来たいです」と話した。
異例の規模 背景に「入りやすさ」
この子ども食堂「もぐもぐ」は昨年6月、この施設の指定管理を請け負う民間の事業体が始めた。当初の定員は42人だったが、徐々に増えていった。市によると、市内に子ども食堂は少なくとも19あるが、提供するのは10~20食というところが多く、「もぐもぐ」は異例の規模だという。食材は地元商店から提供されたものなども使うという。
人気の理由は「入りやすさ」だ。誰もが入れる公共施設の中にある上、普段から営業しているカフェを使っており、利用者は「通常の飲食店に入るような気持ちで入れる」と口をそろえる。
ただ、3月にいったん活動を…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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