人口197万人の北都・札幌市の住宅街にヒグマが迷い込み、住民ら4人を次々に襲った事故から、18日で1年になる。全身に140針縫うなどの大けがを負った男性が、恐怖の体験をつぶさに語った。
「黒っぽいヒグマのような動物がいる」
札幌市東区の住宅街から市民の110番通報があったのは、昨年6月18日午前3時半ごろ。東区は周辺に山林がなく、それまでヒグマの出没は想定されていなかった。だが、情報は正しかった。
北側に広がる石狩地方の山々からやってきたとみられるヒグマは、体長161・2センチ、体重158キロ、満4歳のオス。緑地や水路を伝って出てきた所は、都市だった。
目撃通報は相次ぐ。北海道警…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル