床並浩一
地上だけでなく宇宙からも違法な盛り土を監視しようと、静岡県が2023年度から衛星画像を活用した監視を始める。無届けの森林伐採など不穏な動きを早期に発見することで違法な盛り土の造成を防ぐ狙いで、人工衛星がとらえた画像を活用する。盛り土の監視を目的にした取り組みは全国で初めてという。
計画では、当面は海外製の人工衛星に頼るが、17日に打ち上げが見送られた大型ロケットに搭載される地球観測衛星「だいち3号」に提供元を切り替える予定。日本上空から垂直方向の撮影で、高度な解析が可能になるという。
23年度は県内外から運び込まれた建設残土を使った不適切な盛り土の造成が相次いで確認されている富士山周辺を対象に、衛星画像を4回入手する予定。不適切な改変が疑われる地点を特定していく。
同県熱海市で21年に起きた大規模土石流災害では違法に造成された盛り土が崩落の起点になり、関連死を含め、28人が死亡した。(床並浩一)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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