表紙を開けば、お寺の本堂が飛び出してくる御朱印帳や妖怪画をモチーフにした扇形の朱印――。11月1日から始まる秋の京都非公開文化財特別公開(京都古文化保存協会など主催、朝日新聞社特別協力)では、とっておきの御朱印も魅力の一つです。この秋限定の御朱印を集めてみてはいかがでしょうか。
京都御苑から北西へ徒歩15分ほどにある京都市上京区の光照院。1356年に後伏見天皇の皇女進子内親王が建立し、代々皇女が入寺した尼門跡寺院です。
そんな格式高いお寺で今回授与される御朱印が、飛び出す絵本ならぬ、「飛び出す御朱印帳」です。寺紋のひし形のなかに菊の紋が入った薄紫色の表紙をめくると、緑の庭が描かれた中に、光照院の本堂が立ち上がってきます。本堂の中には、本尊の釈迦如来立像の姿も見ることができます。
発案したのは、住職の伏見浄香(じょうこう)さん(50)。飛び出す絵本が好きで集めているという浄香さんが「御朱印帳にしたらどうか」と思いついたそうです。
一見、とっぴにも思える飛び出す御朱印帳ですが、その開発には切実な理由もありました。
光照院の境内には、生け花や文…
980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル