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東北電力の女川原発が11日、再稼働に向けて大きな節目を迎えました。宮城県の村井知事は、女川原発が立地する女川町の須田町長と、石巻市の亀山市長と会談。女川原発2号機について、地元の自治体として再稼働に同意することで一致しました。被災した原発の再稼働に地元が同意するのは今回が初めて。村井知事は、電力の安定的な供給に原発は不可欠だとし、経済効果も言及しました。
村井知事:「東北電力や国に対する講ずるべき対策の要請実施に合わせ、それぞれ立地自治体自らもしっかりと対策行うことも確認しあい、了解することで意見の一致をみた。雇用の創出や経済波及効果が見込まれる他、固定資産税や、核燃料税等の収入増も期待され、地域経済の発展に対しても大きく寄与すると考えている。しっかりとしたプロセスを経て、ここまできたので、決して早すぎず遅すぎず、適切な時期ではないかと思っている」 地元の同意を得たとはいえ、課題は残されています。事故が起きた時の住民避難の問題です。重大事故が起きた場合、原発から約30キロ圏内の住民は、県内各地に避難するよう定められています。ただ、女川原発の30キロ圏内には、約20万人の住民が生活しています。
石巻市・亀山市長:「村井知事にお伝えした際には、課題として上がっている道路整備をしっかりと進めるよう要望した」
本当に全員が避難できるのか 、計画の実効性が問われています。
石巻市民:「一番のネックは避難。どうなんだろうという不安はある」
女川町民:「朝夕の車のラッシュがすごい。避難道路を早く作ってもらわないとだめだなと思っている」
Source : 国内 – Yahoo!ニュース