能登半島地震で救助活動などにあたり帰任した大阪市消防局や大阪府警の職員ら計11人が10日、府庁で現地での活動について報告した。吉村洋文知事や横山英幸市長らを前に、がれきの中からの救出劇や、苦労したことについて語った。
大阪市消防局の職員は、生存率が下がるとされる「災害発生後72時間」を迎えた中での救出について話した。
4日、石川県輪島市内の1階が潰れた2階建て住居で救助にあたった。2階の床を撤去しながら捜索を進めると、80代の女性を発見。呼びかけに反応があり、手を握ると握り返したことから、「生存救出につながる」と感じたという。
このほか、現地では学校の体育館が宿泊場所となったが、窓ガラスが割れていて寒さでなかなか寝付けなかったことや、余震でたびたび活動を止めざるを得なかったことなどが職員から報告された。
吉村知事は「気候を含めて過酷な状況。今後もできる限りの救助活動をお願いしたい。お疲れ様でした」、横山市長は「(報道で)大阪という背中の文字を見るたびに大変誇らしく思った」とねぎらった。(吉川喬)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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