【宮城】東北大学の災害科学国際研究所の教職員が中心となり、能登半島地震の被災者を支援しようと学校教育の情報に特化したまとめサイトを作った。被災した地域に住む人たちだけでなく、今後、ボランティアを考えている学生にも役立つ情報を盛り込んだ。
サイトは「令和6年能登半島地震・学校教育関連情報まとめサイト」(リンクはQRコード)。
管理する同研究所の斎藤玲助教は「学校教育の復興復旧に向けて必要な情報が散在している」と感じ、サイトを立ち上げた。「子どもへの接し方」「心のケア」「学びの支援」といった12項目で構成。福島や熊本など、過去に災害を経験した自治体や研究機関などが作成した資料、ニュースサイトへのリンクがはられている。
「子どもへの接し方」の項目では、福島大学災害心理研究所や「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」がまとめた資料などから、子どものストレスの見きわめ方や対処のしかたを知ることができる。「学びの支援」では、避難所でも学べるようにオンライン学習のコンテンツが並ぶサイトを案内する。
「ボランティアを望む学生らが事前に必要な知識を得られるように」との狙いから、支援する側を想定した情報もまとめた。「心のケア・援助者」の項目では、日本赤十字社の資料から抜粋し、「援助する側の陥りやすい3つの危険」「援助する側のストレス反応」を提示する。
被災地の学校や教育に関する報道や、文部科学省が発表する教育施設の被害データ、文科相の会見のリンクもある。情報は随時更新予定で、今後は多言語化も目指すという。(福留庸友)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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