「tsunami plants(ツナミプランツ)」。東日本大震災の津波の後、被災地の片隅で、静かに、力強く命をつなぐ植物を、東京都多摩市のアーティスト、倉科光子さん(61)はそう名付け、描き続けている。仙台市若林区のせんだい3・11メモリアル交流館で7月まで、新作2点を含む計15点を集めた企画展「ここに根をはる 津波のあとの植物たちとその環境」が開かれている。
仙台の海岸で咲く ハマヒルガオ
被災地での展覧会は、福島県南相馬市に続いて2カ所目。仙台での展示を前に、倉科さんは東北学院大の平吹喜彦教授(景観生態学)に、津波被害を受けた仙台市沿岸部を案内してもらった。仙台のツナミプランツを描くためだ。
新作の一つは「38°13′51″N 140°59′42″E」(新浜〈しんはま〉のハマヒルガオ)。
作品名は、ハマヒルガオが生えていた場所の緯度経度からつけた。
この場所は仙台市宮城野区で…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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