17歳の時に長崎で被爆し、自らの体験を描いた紙芝居や漫画などを通して核廃絶を訴えた漫画家西山進さん(2022年10月死去)の追悼展が長崎市岡町の長崎原爆被災者協議会2階で始まった。ユーモアと風刺を交え被爆者の戦後を描いた4コマ漫画「おり鶴さん」の未公開原画などを含め約50作品を展示。原爆の惨状を描いた油絵もある。
初日の8日には、被爆者の思いを語り継ぐ交流証言者の調仁美さんが西山さんの紙芝居「つたえてくださいあしたへ……」を披露。愛らしい表現だが、被爆の実相を鋭く描いたストーリーに来場者は見入っていた。調さんは「自分が見た被爆地の風景を誰もがわかりやすい紙芝居の形で残してくれた。作品はずっと残り続ける。新しい平和の伝え方をみんなで模索していきたい」。追悼展は10日まで。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル