被爆証言は「無関心な人の心を揺らせる」 伝え続けて通算80冊目

 被爆体験の聞き取りを続ける市民団体「長崎の証言の会」が、証言集「証言2023 ナガサキ・ヒロシマの声」を出版した。今回で通算80冊目。原爆に遭った当事者の声を記録する目的で号を重ねてきたが、当時を知る人が少なくなる中、特集でも継承を意識して編集されている。

 証言の会は1969年に発足した。

 契機はその2年前の67年。厚生省(当時)が発表した原爆白書で「健康、生活の両面において、国民一般と被爆者との間にはいちじるしい格差はない」と結論づけたことに反発し、被爆者の実態を社会に伝えようと活動を開始。証言集を発行してきた。

 今号では、原爆に遭った当事…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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