草むす空き地群、テナントが抜け解体を待つばかりのビル――。宮城県内第2の都市・石巻市の中心部に、時が止まったような一角がある。震災後に再開発の計画が持ち上がったが、一向に進まず、使い残した18億円もの復興の補助金が国に返されることになった。浮かび上がるのは、衰退しつつある地方都市が被災した後の、まちづくりの難しさだ。
JR石巻駅や市役所に近い立町1、2丁目と中央2丁目の一帯で、5地区に分かれた約7千平方メートル。ここに3~5階建てのビルを5棟建てる計画がある。
青写真で描かれたのは、「食と健康のウエルネスタウン」構想だ。
石巻の水産業と健康サービス…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル