高絢実
愛知県警は6日、副業ビジネスを展開した「西山ファーム」(岡山県赤磐市、破産手続き中)の元幹部で、農園パート業伊藤弘敏容疑者(37)=岡山市北区=ら男5人を詐欺の疑いで再逮捕し、発表した。
再逮捕容疑は2018年11~12月、愛知県小牧市の会社員女性(32)に「クレジットカードで商品を購入すれば、カード引き落とし日までに配当を上乗せした金額が支払われる」などとうそを言って、計約299万円をだまし取ったというもの。
県警によると、伊藤容疑者は顧客管理などを担当。他の4人は勧誘役で、投資者から集めた金額の0・2~1・3%を紹介料として受け取っていた。17年2月以降に4人が得た紹介料はそれぞれ約2800万~約4600万円という。
4人は個人投資家花本将光(32)=大阪市中央区=、経営コンサルタント松本真一郎(34)=名古屋市千種区=、会社役員松井孝朗(33)=同市中区=、会社員山田光賢(34)=同市熱田区=の各容疑者。県警は認否を明らかにしていない。
県警は同社の元副社長の男(40)についても詐欺容疑で逮捕状を取り、行方を追っている。男は現在、海外で生活しているとみられる。
県警などによると、同社は2015年ごろから、指定のサイトで桃などの果物をカード決済すれば、海外に転売して、商品代金に配当を上乗せして支払うとうたったビジネスを展開。17年2月~19年3月に全国の930人から約133億円を集めた。約1億円を出資した人もいたという。一部の投資者が、名古屋や大阪、岡山の各地裁に損害賠償訴訟を起こしている。(高絢実)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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