イベント開催制限の緩和を受け、新型コロナ対策を担当する西村康稔経済再生相は21日、プロ野球の巨人―広島戦が行われた東京ドーム(東京都文京区)を視察した。「今日参加した方々が飲みに行って大騒ぎすることがなければ、感染のリスクはかなり抑えられているとの認識を持った」と述べ、今後さらに制限を緩和する可能性を示唆した。
西村氏は、観客が感染者が出た場合に備えて連絡先を記入する様子や手拍子などで応援する様子を見て、「新しい応援様式をつくっている姿を強く感じた」と語った。そのうえで、さらなる緩和の可能性について「クラスターの分析など様々な知見が得られれば、そういった方向性も考えられると思う」と述べた。
視察に先立ち、西村氏は巨人の原辰徳監督らと面会。原氏は「ファンあってのプロ野球なので、今日は待ちに待った日になった。これからも(感染防止に)気をつけて、我々の戦いをしていきたい」と語った。
政府は19日、「収容率50%以内」「参加者の上限を5千人」としてきたイベントの開催制限を緩和。1万人超が入れる大型の施設では、感染防止対策を講じることを条件に5千人の上限を撤廃し、収容率の50%までの観客を認めた。
これを受け、東京ドームの上限は21日から、収容率の4割ほどにあたる1万9千人に引き上げられた。現在の制限は11月末まで続けられる予定だ。(中田絢子)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル