西鉄バス、扉開けたまま走行 今月3度目、80~290メートル

小川裕介

 西日本鉄道は22日、福岡市博多区で走行中の路線バス(大濠公園発月見町行き)が、車両中央部の乗車口の扉を開けたまま約80メートル走行したと発表した。今月に入り、同社やグループ会社が運行するバスが扉を開けたまま走行する事案がほかに2件発生しており、同社は「誠に遺憾であり、重ねておわび申し上げます」としている。

男性乗務員「閉めたと思い込み発進」 乗客指摘で発覚

 同社によると、この路線バスは22日午前8時10分ごろ、福岡市博多区下川端町の「川端町・博多座前」バス停に停止し、客を乗降させた。その後、乗車口の扉を開けたまま、約80メートル先の交差点まで走行したという。男性乗務員は「扉を閉めたと思い込み発進させた」と話しているという。

 乗客約10人にけがはなかった。同社のお客さまセンターに乗客から電話があり、発覚したという。

 また今月9日夜には、同社が運行する路線バスが、福岡市中央区六本松のバス停に停止後、乗車口の扉を開けたまま次のバス停まで約290メートルにわたって走行した。さらに今月16日朝、グループ会社「西鉄バス二日市」が運行する福岡県那珂川市のコミュニティーバスが、バス停の1区間約230メートルにわたって、乗車口の扉を開けたまま走行した。

 バスには、扉が開いているとアクセルを作動させない安全装置がついているが、過去の2件では安全装置が故障していたり、電源が入っていなかったりしていたという。

 同社は再発防止策として、扉が開いたまま走行すると、警報ブザーが鳴るように車両を改良するという。(小川裕介)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment