見えない不安と闘った 原発事故 非日常の福島で

 東日本大震災から10年がたちました。発生直後から現地で取材したフォトグラファーたちは何を思い、ファインダー越しに被災地をどう見つめていたのか。「あの日の写真」を振り返ります。

拡大する検査員が福島県内の避難所を巡回し、希望者全員に被曝(ひばく)検査をした=2011年3月15日午後、福島市、水野義則撮影

 地震で日本の原発が炉心溶融を起こすなどとは、東日本大震災が発生した当初は想像もできなかった。

 ヨウ素剤の服用や放射線量の計測など、福島市の取材現場は姿も形もにおいもない放射線や不安と向き合う日々だった。経験したことのない取材の連続で、まずは目の前にあるものを撮影するしかないと思った。

 地震発生直後、東京都内を空撮…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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