「動かない鳥」として人気のハシビロコウの繁殖に高知県香南市の県立のいち動物公園が取り組んでいる。5月から2羽を30分から1時間ほど一緒に過ごさせ、恋の可能性を探っている。
お見合いは、アフリカのタンザニアからやって来た「ささ」(雄、推定12歳)と「はるる」(雌、推定7歳)。大きな頭とクチバシ、鋭い眼光で同園で一番の人気者だ。
「はるる」の成長を待って繁殖作戦が始まった。昨年8月から2羽をお見合いさせてみた。すると、「ささ」が親愛を表すお辞儀をするしぐさが目立つようになった。5月11日から同居作戦を始め、これまでに13回実施した。
ハシビロコウは2羽が一緒だと互いを攻撃するため、普段は屋内と屋外展示場で別々に暮らす。同居はケージを外した屋外展示場を使う。もし攻撃しそうになると飼育員が熊手で仲裁する。
恋の行方はまだ見通せないが、「ささ」が大きなクチバシをカタカタ鳴らすクラッタリングをしたり、「はるる」が近寄ったりする光景が見られる。3・2メートルまで接近する。「ささ」は木の枝を運び、屋外展示場に営巣を始めた。
取材した6月26日は同居はし…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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