東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)で核物質防護設備が長期間機能していなかった問題で、原子力規制委員会は17日、同原発7号機の再稼働に必要な手続きの一部について、東電が申請しても当分の間は保留すると決めた。事実上再稼働に待ったをかけた形だ。
柏崎刈羽原発では、テロリストの侵入などを検知する設備の一部が長期間にわたって故障し、東電の代替措置も不十分だったことが判明。規制委は16日、安全確保への影響が大きいとして4段階評価で最悪の「赤」と暫定評価し、1年以上かけて追加検査する考えを示した。
規制委が保留するのは、再稼働に先立って原子炉に核燃料を入れる際に必要な承認手続き。更田豊志委員長は17日の定例会で「商業運転に入るまで続く(規制委の)検査のチェックポイントで保留するということ」と述べた。(小坪遊)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル