覚醒剤入りのカプセル1個をのみ込んで密輸したとして警視庁は、ポルトガル国籍の住所不定、職業不詳アンドラーデ・マルコ・アウレリオ容疑者(42)を覚醒剤取締法違反(営利目的輸入)と関税法違反(輸入未遂)の疑いで逮捕し、3日発表した。アンドラーデ容疑者は「ノーコメント」と黙秘しているという。
胃腸の中から親指ぐらいの大きさのプラスチック製カプセル69個が見つかり、中に覚醒剤計約675グラム(末端価格約4千万円)とみられる粉が入っていた。同庁は鑑定を進めるとともに、密輸組織の「運び屋」とみて調べている。
組織犯罪対策5課によると、逮捕容疑は6月27日、覚醒剤約10グラム入りのカプセル1個を体内に隠し、ドイツから羽田空港に持ち込んだというもの。
空港の検査場で東京税関の職員がX線検査を求めたが拒否されたため、捜索差し押さえ令状を取って病院でCT検査を行い、胃や腸の中に異物を発見。自然に排出されるのを待ち、28~30日に計69個のカプセルを押収していた。(稲垣千駿)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル