アラブ首長国連邦(UAE)から覚醒剤約700キロを密輸したなどとして、警視庁は職業不詳の許珠金容疑者(41)=横浜市中区=ら中国籍の男女4人を、覚醒剤取締法違反(密輸)や麻薬特例法違反の疑いで逮捕し、7日に発表した。
押収量としては過去2番目に多く、覚醒剤700キロを末端価格に換算すると434億円という。警視庁は背景に国際的な密輸グループが関与したとみて調べる。
薬物銃器対策課によると、許容疑者らのグループは1月、UAEのドバイから、覚醒剤を収納したコンテナ7台を貨物船に積み、3月5日に東京港に陸揚げし、密輸したなどの疑いがある。認否は明らかにしていない。
捜査関係者によると、7台のコンテナには、厚さ3センチほどの加工用プラスチック板が数千枚積まれていた。東京税関がエックス線検査したところ、そのうち175枚の板の隙間に白い粉末が入った袋が見つかった。板1枚あたり4袋が隠されていたといい、警視庁などが全て覚醒剤かどうかの鑑定を進めている。
グループはこれらのプラスチック板を日本に陸揚げした後、埼玉県川口市の倉庫や千葉県野田市の敷地に移動し、保管していた。
密輸元はドバイ 「要注意国と警戒」
警視庁などは4月以降、その場にいるなどした中国人5人を麻薬特例法違反容疑で逮捕。その後、このうち3人を覚醒剤取締法違反容疑で再逮捕し、6月6日には新たに2人を麻薬特例法違反容疑で逮捕した。この計7人のうち3人は、7日までに釈放された。
財務省によると、今回押収さ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル