観光船事故、進む再発防止 国の66項目に「やっていけない」の声も

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角詠之 長谷川潤

 北海道・知床半島沖で昨年4月、観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が沈没した事故を受け、各地で安全対策が進められている。国土交通省は具体的な項目を打ち出し、関連法の改正をめざす。26人が死亡・不明になった事故から1年。再発防止に向けた取り組みが続く中、零細業者へのしわ寄せを懸念する声もある。

 景勝地として知られる福井県坂井市東尋坊。断崖絶壁を海から眺める遊覧船が観光客に人気だ。

 4隻を保有する「東尋坊観光遊覧船」は知床の事故後、保管場所に止めている船を、営業のため20分ほど離れた船着き場に移動する際に無線のテストをするようになった。以前は客を乗せる船着き場に着いてから行っていたが、それでは遅いと判断したという。調子が悪い機材を交換したこともある。

 事故を起こした知床遊覧船の…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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