作家の故・立松和平さんが建立に携わった知床三堂(北海道斜里町)で26日、例祭があり、奈良・法隆寺や京都仏教会、東京・法昌寺(ほうしょうじ)の僧侶らが法要を営んだ。住民ら約400人が参加し、4月に起きた観光船事故の犠牲者の追悼と行方不明者の早期発見を祈った。コロナ禍で2020、21年は法隆寺、京都仏教会が参加できず、3者がそろうのは3年ぶり。
知床三堂は1995年、立松さんや地元で自然に親しむ活動をする佐野博さん(75)、法昌寺の福島泰樹(やすき)住職(79)が北方の守り神の毘沙門天像をまつる毘沙門堂を建てたのが始まり。法隆寺から移した聖徳太子像と観音菩薩(ぼさつ)像もまつる。立松さんとの縁で、毎年6月の例祭には、法隆寺や京都仏教会も参加してきた。
この日は京都の聖護院(しょうごいん)、清水寺、大覚寺(だいかくじ)、泉涌寺(せんにゅうじ)、奈良の朝護孫子寺(ちょうごそんしじ)、和歌山の高野山恵光院(えこういん)なども含む約15人の僧侶が訪れた。福島住職と、聖護院の宮城泰年(たいねん)門主(90)が犠牲者を供養する塔婆をそれぞれ事前に作り、祭壇に立てて祈った。
法隆寺の古谷正覚(しょうか…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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