解体された国立競技場そばのアパート、映画に残した最後の日々

 東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの主会場となった国立競技場の再建に伴う再開発で解体された都営霞ケ丘アパートの最後の日々を追ったドキュメンタリー映画東京オリンピック2017 都営霞ケ丘アパート」が公開中だ。

 「五輪は平和の礎。でもその陰で悩み、悲しみ、つらい思いをした者がいることに気がついてほしい」

 映画が公開されているアップリンク吉祥寺東京都武蔵野市)で14日、元住民の甚野公平さん(87)は青山真也監督とともに舞台あいさつに立ち、そう語った。

 霞ケ丘アパート(計10棟)は1964年東京五輪に向けた再開発の一環で建てられた。2012年、国立競技場の建て替えに伴って約200世帯の住民に16年1月を期限とする退去勧告が出された。

 住民の多くは高齢者。配偶者…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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