村上潤治
女性服の取引で得た法人所得を申告せず、計約5400万円を脱税したとして、名古屋国税局が輸入卸会社「リベルタ」と「アマンダ」(ともに名古屋市中区、解散)、両社の岩田高明・元実質経営者(52)=名古屋市名東区=を法人税法違反の疑いで名古屋地検に告発したことがわかった。
関係者によると、両社は2017年~19年、計約2億3千万円の所得を申告せず、脱税した疑いがある。 岩田元経営者は自身が代表を務めるレディースアパレル会社と同じ住所に17年にリベルタを、翌18年にアマンダを設立し、実質的に経営。両社は中国から女性服を仕入れ、アパレル会社に卸していた。アパレル会社が卸した先のブランドは20~40代の女性を中心に人気で業績が急伸したという。
両社は税務申告をせず、設立から約1年半で解散しており、国税局は意図的な税逃れと判断した模様だ。
岩田元経営者は取材に「忙しさのあまり、申告をしていなかった。申し訳なく思い、反省し、納税した」とコメントした。(村上潤治)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル