記者がMGCを沿道で観戦し五輪本番の暑さと混雑を体感(スポーツ報知)

 東京五輪代表選考会MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)が15日、東京・神宮外苑いちょう並木発着で行われた。この日は都や五輪の組織委がさまざまな暑さ対策や混雑対策も実施。観客の気持ちになって沿道で観戦した組織委担当・樋口智城記者が「試した」。

 女子ゴール時の正午前の気温は29度。陸連関係者によると「男女とも五輪本番では3時間ほどスタートは早いんですが、気温や湿度などの気候条件は本番と同じくらい」とのことだった。選考レースなんだから8月の本番と同じ日付で、同じ条件で開催すればいいのにと組織委関係者に意見していた私。計算し尽くされた設定と知り、急に恥ずかしくなった。

 東京・芝公園の折り返し地点付近。日差しが強く、立っていると汗がにじむ。東京都はここで数点の暑さ対策グッズを配布した。紙製サンバイザー、小型扇風機などなど。このうちイイなあと思ったのは、夏の甲子園の名物でもある「かち割り氷」だった。ビニール袋に氷が入っているだけの“原始的”なグッズだが、やっぱり氷で体を冷やせることに勝るものはない。扇風機のような風も良いけど、根本的な気持ちよさが違う。

 「中身が飲める」というのも素晴らしい。観戦していると「ここまで混んでいたら、飲み物を買いに行く間にイイ場所はどんどん取られてしまう。飲むのを我慢して待機したい」という心理が働く。熱中症になる人の典型とも言えるのだが、体を冷やせて飲み物も確保できるのはなかなかありがたかった。

 気になったこともあった。ランナーの姿をもう一度見ようと芝公園から36キロ地点の水道橋へ地下鉄で移動してみたのだが、選手の応援団らも同じタイミングで移動。地下鉄改札が激混みだった。本番はもっと人が来るから、さらに大変だろうなと思った。(樋口 智城)

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Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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