大雪は北陸を中心に10日も続き、24時間で最大50センチ以上の降雪量を各地で観測した。気象庁によると、72時間では10日夜までに最大で新潟県上越市で187センチ、岐阜県白川村で162センチ、富山県砺波市で138センチなど、10以上の観測地点で史上最多となった。福井県内の北陸自動車道では一時、約1千台が立ち往生。富山県の東海北陸自動車道でも200台超、新潟県の国道8号でも最大約250台が一時立ち往生した。福井、富山、新潟の3県は自衛隊に災害派遣を要請した。
積雪の深さは上越市で最大3メートルを超えるなど、2メートル以上となる地点が相次いだ。石川県輪島市や富山県氷見市、鳥取県境港市では平年の7倍以上となっている。
今回の大雪では北陸を中心に「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」と呼ばれる現象が起き、短時間で降雪量が増えた。別方向から流れてきた冷たい風が日本海上でぶつかり、雪雲が発達。帯状になって局所的に流れ込み続け、大雪をもたらした。
10日夜には能登半島付近で低気圧が発生。強い冬型の気圧配置が続いている影響と合わせ、北陸を中心に11日朝まで短時間での強い雪となる恐れがある。交通の乱れや農業施設の被害に厳重な警戒が必要という。特に新潟、石川両県では除雪が困難なほどの積雪となる恐れがあり、気象庁は不要不急の外出を控えるよう呼びかけている。
総務省消防庁によると、7日から10日午後5時までに、大雪で死者3人、けが人201人が確認されている。住宅の被害は計239棟。富山県氷見市と岐阜県郡上市の集落が倒木や積雪により孤立しているという。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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