設備工事会社「日比谷総合設備」(東京都港区)に下請け業者へ支払う工事代金を水増し請求し、約1120万円をだまし取ったとして、警視庁は18日、同社の元社員貫井(ぬくい)篤紀容疑者(39)=東京都江東区=ら2人を詐欺容疑で逮捕した。架空請求も確認されており、こうした請求による被害の総額は2019年までの8年間で約5億8千万円にのぼるという。捜査関係者への取材でわかった。
ほかに逮捕されたのは、同社から下請け工事を請け負った都内の内装工事会社の元社員小森幸男容疑者(62)=東京都墨田区。
貫井容疑者は日比谷総合設備の社員だった17年3~4月、小森容疑者がいた内装工事会社に工事を発注した際、約420万円の支払代金を約1120万円とする虚偽の見積書を作成。日比谷総合設備に提出し、同額の現金をだまし取った疑いがある。差額の約700万円は貫井容疑者の自宅マンションのリフォーム工事に充てられており、その内装工事会社が請け負っていたという。
捜査関係者によると、貫井容疑…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル