「お客様は被害者ですよ」。窓口で粘ること1時間。外貨両替業の担当者による根気強い対応が、特殊詐欺の被害を防いだ。
4月21日、福岡市のJR博多駅筑紫口の外貨両替業トラベレックスジャパンの窓口に、50代男性が来店した。商品代金として「海外に送金をしたい」という。
送金先はスペイン。額は日本円で約27万円。窓口で対応した矢野明子さん(49)と男性とのやりとりはかみ合わず、送金相手を聞いても、「友だちに送る」としか答えない。だが、商品代金を送ることに必死な様子が伝わってきた。
「誰かに言わされているような感じ」と不審に思った矢野さんは、男性を落ち着かせようとした。
「この送金サービスは商品代金を送金するためには利用できません」と伝えると、男性は相手からのメールを見せ、懇願した。
それが決定打となった。メー…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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