東京都内で昨秋、高齢女性が特殊詐欺の被害に遭った1カ月後、自宅を訪れた人物に現金を奪われる強盗の被害に遭っていたことがわかった。
警視庁は両事件に関与したとして20代の男を詐欺や強盗の疑いで逮捕した。同庁は、詐欺事件を通じて資産状況を知り、再び狙ったとみている。同様の事件が起きる可能性が否定できないとして、特殊詐欺の被害者らに「何かあれば相談してほしい」と呼びかけている。
捜査1課によると、5日に詐欺容疑で逮捕されたのは建設業の栗本昌史容疑者(28)=茨城県日立市宮田町2丁目=ら男3人。
栗本容疑者らは共謀して昨年10月27日、東京都豊島区の80代女性に区役所職員や郵便局員を名乗って電話をかけ、「介護料の還付金があり、古いキャッシュカードを回収するので、職員に渡してもらいたい」などと伝えて女性宅でキャッシュカード3枚をだまし取った疑いがある。
カードは直後にATMで使われ、計約240万円が引き出されていた。栗本容疑者は調べに対し「黙秘します」と話しているという。
女性は約1カ月後の11月30日、自宅に押し入ってきた人物から刃物を突きつけられ、現金7万円を奪われる被害に遭った。同課は12月、事件を1人で起こしたとして、栗本容疑者を強盗などの容疑で逮捕した。周囲の防犯カメラの映像などから特定したという。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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