東名高速道路は26日、全線開通から50周年を迎える。この間、並行する新東名高速道路の8割以上が開通し、東名高速を利用する人や休憩所の姿も変わりつつある。日本経済を支える高速道路が「観光道路」としての性格を強めている。
桜の開花を控えた3月下旬、浜名湖が一望できる東名高速・浜名湖サービスエリア(SA、浜松市)。平日にもかかわらず外国人旅行客や家族連れが目立つ。近隣の静岡県湖西市に住む男性(72)もこの日、孫2人を連れて訪れた。「景色は良いし、桜の開花時期にはいつも来ています」
中日本高速道路(名古屋市)などによると、浜名湖SAの利用者は平日で1万人弱。500台以上が収容できる駐車場も大型連休などのピーク時は満車となる。東名高速で初めて上下線両方から乗り入れができるようになり、一般道とつながっているため地元客が気軽に立ち寄れるのも特徴だ。
運転の疲れを癒やし、軽食やトイレの利用が主だったドライバーの憩いの場。そこが2009年にプロポーズが似合う場所として「恋人の聖地」に認定された。14年には地元の観光協会と協力し、発着場が設けられ、遊覧船運航も始まった。今年3月には、訪日ムスリム客の礼拝スペースを設けるなど、「浜名湖観光の窓口」をめざしている。
東名のサービスエリアやパーキ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル