高億翔
長野県警は10日、上田市内の誤った交通規制標識に基づいて、原付きバイクの運転手を道交法違反(通行禁止)で検挙していたと発表した。これを含めて誤検挙につながる恐れがある標識が17市町村の70カ所で確認された。
交通規制課は「深くおわび申し上げる。再発防止に努める」などとコメント。誤った標識を順次修正していくという。
「指定方向外進行禁止」 昨年10月に誤り気づく
同課によると、誤検挙につながった標識は「指定方向外進行禁止」で、同市立南小学校から南東約350メートル先の交差点(同市中之条)にあった。規制対象について、県公安委員会は「自動車」としていたが、県警は誤って「自動車・原付」の補助標識を設置していたという。
県警は2020年から県内の標識の点検を進めており、その過程で昨年10月に誤りに気がついた。「公安委員会の決定内容と標識が整合しているかの確認が不十分だった」という。
記録が残る16年以降の違反検挙状況を調べたところ、18年9月に、この誤標識に基づいて、右折した原付きバイクを運転していた男性を通行禁止違反で検挙していた。県警はこの標識を修正。男性に謝罪し、反則金を返還するなどしたという。
確認された誤標識の内訳(重複あり)は規制車種の誤りが58カ所、規制時間の誤りが8カ所、規制方向の誤りが13カ所。県警のホームページで公開している。(高億翔)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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