タクシー内の窃盗事件で松山東署が20代の女性を誤認逮捕した問題で、愛媛県警は、捜査の調査結果とあわせ、再発防止策を公表した。これを受け、女性の代理人弁護士が4日、コメントを出し、「実効性があるのか疑問を持たざるを得ない」と批判した。
県警は、タクシーのドライブレコーダー(ドラレコ)の映像のみを証拠として捜査を進め、同乗者や所持品の確認が欠如していたとして、再発防止策に「裏付け捜査の徹底」を掲げた。また、捜査員は1人でドラレコの解析や取り調べを担当していたといい、防犯カメラなどのデータ解析は複数の捜査員で行うとした。
さらに、画像を見た捜査員の主観的判断に対し、組織的なチェックがおろそかになったとして、捜査幹部が初期段階から指導、注意し、逮捕の妥当性を吟味するなどチェック機能を強化する▽すべての通常逮捕事案を県警本部が事前にチェックする、という。画像鑑定結果が同一人物であることを示すものではないことを認識できていなかった点も問題視し、鑑定について指導を徹底することも盛り込んだ。
取り調べで女性に不安を覚えさせ、困惑させかねない言葉があったとした点については、心情に配慮した適正な取り調べをする指導を徹底していくとした。
これに対し、女性の弁護士が改めてコメントを発表した。「日頃から当たり前に実施されているべき事柄。県警の犯罪捜査体制全体に問題があるのでは」と批判。取り調べの問題については、「『自白の強要はない』『違法性はない』という誤った認識のままでは、いくら指導・教養を徹底するとしても改善は期待しがたい」とした。
弁護士を通じて女性も「再発防…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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