これまで開いた読書会は約400回。参加人数は延べ4千人を超える。
主催するのは、測量会社で働く佐藤久理さん(54)。「久理さんは本当にパワフルな人。たくさんの人をひきつける魅力がある」。参加者はそう口をそろえるが、本人は「私は読書が好きだけど、『読書家』と言えるのか分からない」と控えめだ。
テーマを設定した「横浜読書会」を中心に、テーマを決めず自由に本を持ち寄る「朝の横浜読書会」、社会問題や哲学・文芸の本を課題にする「考える横浜読書会」など、関内駅や横浜駅近くを中心に月7~8回ほど読書会を開催。オンラインでも読書会を開いている。
読書会を始めたのは、東日本大震災がきっかけだった。震災で仙台市にある佐藤さんの実家が被災した。発生から数日が経って高齢の両親と連絡が取れた。そのとき、母親が発した言葉が強く印象に残った。「テレビもつかず、新聞も届かない。本棚にある本が心の支えになった」
本が人生の「癒やし」に
静かな夜、被災地で聞こえる…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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