東京都調布市長選が26日投開票され、無所属現職の長友貴樹氏(69)が、無所属新顔で市民団体代表の磯辺隆氏(42)を破り、6選を果たした。当日有権者数は19万5140人で、投票率は37・74%(前回36・65%)だった。
午後10時半過ぎ、当選確実の知らせを受けると、長友氏は事務所に集まった支援者らと万歳し、花束を受け取った。長友氏は「支援いただいた皆さんの期待に応えられ、ほっとした。今後も市民の声を聞き、協調して市政に取り組んでいく」と述べた。
多選の是非が争点となった市長選。長友氏は「任期が長いことについて、色々な声があるのは当然。みなさんに納得してもらえる、開かれた市政を今後も目指す」と述べた。選挙戦では近隣自治体の首長も応援に駆けつけ、多摩地域全体の経済発展も訴えていた。
一方、磯辺氏は「長友氏は長期市政で情熱を失っている」と批判し、4期以上市長を務めることを禁じる条例の策定を掲げた。長く環境保護ボランティアとして活動した実績から、「子どもたちが誇れる環境先進都市に」とミニ集会などで支持を訴えたが、及ばなかった。(石川瀬里)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル