井上潜、平岡春人、川村さくら、角拓哉
北海道南富良野町で町長6期目の池部彰容疑者(72)が、道の駅「南ふらの」の機械設備工事をめぐり逮捕された。容疑は入札参加業者に工事価格をもらしたというもの。不正に関する情報は入札前、町に寄せられていた。町は調査委員会を設けたが、「問題はない」と判断。町議会の一般質問での追及に池部町長は関与を否定していた。
道警は14日、池部町長を官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕。工事価格を漏洩(ろうえい)させて工事を落札したとして、上富良野町西町2丁目、会社役員有我充人(54)、南富良野町下金山、会社役員秋山隆(70)の両容疑者も公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕した。道警は町役場など関係先を家宅捜索した。捜査に支障があるとして認否を明らかにしていない。
漏洩があったとされるのは、道の駅「南ふらの」の再編整備事業に関する機械設備工事の入札情報。町によると、旭川市以南の上川地域6市町村内に本店がある業者に参加を限定する「地域限定型一般競争入札」で、昨年6月18日に実施した。
四つの特定建設工事共同企業体(JV)が参加し、有我容疑者が代表会社社長を務めるJVが落札。予定価格は1億2290万円(税抜き)で、落札率は98%だったという。
捜査2課によると、池部町長は昨年5月中旬ごろ、秋山容疑者を通じ、有我容疑者に予定価格を算出するもとになる工事価格を漏らした疑いがある。
池部町長は町財税課長を経て2000年4月に初当選し、現在6期目。6選を決めた20年4月の町長選を含めて過去4回で無投票当選していた。
入札の不正情報の端緒をつか…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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