近藤咲子、鳥尾祐太
千葉県内で今年、電動アシスト自転車のバッテリー盗難が急増している。浦安市では64個のバッテリーが相次ぎ盗まれたが、盗み方には謎が多い。特定のメーカーが狙われ、自転車の損壊もないことから、県警の捜査関係者は「手口は不明だが、解錠方法を見つけた人間が、複数の犯行を続けている可能性がある」とみる。
県警捜査3課によると、1月~10月末に発生したバッテリー盗難被害は247件。前年同期は5件で、前年比50倍増だ。市町村別では、船橋市112件▽千葉市61件▽習志野市と浦安市各18件――と続く。
東京や大阪では昨年から被害が多発。警視庁はホームページで「鍵を付けっ放しで被害にあった事例が特に多い」と注意を呼びかけている。バッテリーは装着すると自動で施錠されるが、鍵が自転車についたままでは簡単に取り外せる。
ただ、県内で起きた247件は、多くが9月以降に集中し、特定メーカーの自転車ばかり狙われ、自転車に破損がないのが特徴だ。この247件とは別に、浦安市では10月下旬~11月3日、半径約800メートルにある出入り自由の9カ所のマンション駐輪場で計64個が一気に盗まれた。すべて同じメーカーで、自転車に破損はなかった。
千葉市で鍵の紛失トラブルなどに対応している業者は朝日新聞の取材に「鍵穴に何かをさして解錠しているのだろうが、マスターキーでもない限り簡単ではない」と首をひねった。
同課は転売目的での盗難とみて捜査している。
「盗難によるバッテリー購入などの問い合わせは増えている」
電動アシスト自転車はバッテ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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