講談社元次長の保釈認めず、東京高裁 無罪主張、6年続く勾留

根岸拓朗

 2016年に東京都文京区の自宅で妻(当時38)を殺害したとして、殺人罪に問われた講談社のコミック誌「モーニング」の元編集次長・朴鐘顕(パクチョンヒョン)被告(47)について、東京高裁は16日付の決定で、被告側の保釈請求を却下した。昨年11月に最高裁が、被告を懲役11年とした二審・東京高裁判決を破棄し、高裁で審理をやり直すことになっている。

 被告は17年1月の逮捕から6年以上、勾留が続いている。「妻は自死した」として一貫して無罪を主張しているが、一審・東京地裁裁判員裁判で懲役11年の有罪とされ、二審も結論を維持した。しかし、最高裁は二審について「関連する証拠の審理が尽くされたとは言いがたく、重大な事実誤認をした疑いがある」として、審理を高裁に差し戻した。

 保釈については、地裁判決後の請求がいったん認められたが、高裁が取り消した。上告中の昨年7月にも保釈を請求したが、最高裁が翌月の決定で退けた。差し戻しが決まった後の今年1月に再び保釈を請求していた。(根岸拓朗)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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